2歳の子供と台湾旅行③ 〜本・歴・文〜

スポンサーリンク
【ライフ】
スポンサーリンク

子連れ旅行事情と台湾グルメについてまとめました。

2歳の子供と台湾旅行①〜便・優・旅〜

2歳の子供と台湾旅行②〜食・甘・嬉〜

最後は持参した本について書きます。

今回は「家族旅行」というのがテーマなんですが、心の片隅には「海外旅行」≒「冒険」と考えている部分も少しだけ残っています。

  • 大濠高校バスケ部でのアメリカ遠征(シアトル)
  • 大濠高校修学旅行(中国)
  • 失恋振り切りひとり旅(タイ)
  • ザ・ビーチに憧れひとり旅(タイ)
  • ホノルルマラソン挑戦(ハワイ)
  • スタンド使いは惹かれ合う(エジプト)
  • 初心者サーフトリップ(バリ島)
  • 社会人2年目お悩み解決旅(タイ)
  • 一応世界一周を目指す旅(アメリカ大陸)
  • 人生の糧になった移住生活(メキシコ)

という感じで旅や海外生活をしてきました。今は「日本さいこー!」ってなってますが。

前置きが長くなりましたが、私は旅行の際必ず「book off」に行く癖があります。そして100円の文庫本を購入し、それを旅先に持っていきます。

旅の最中、暇になった時に文庫本をさっと開いて、旅行に来ているにも関わらず本の世界に現実逃避する。

読み終えたら捨てます。

日本まで帰ってくる文庫本はまれで、持ち帰ると晴れて殿堂入りします。

今回の本は持ち帰りました。

今回選んだ本は

「流」 東山彰良

台湾と中国とほんのちょっと日本を舞台にした「ミステリー青春小説」とでも言いましょうか。

「流」+「台湾旅行」=最高の体験

台湾の話を読みながら、台湾を旅行する。頭と体のTaiwan漬けですね。

旅行の最中にカフェに入ったり、朝方読もうと思ってましたが、娘が暴れるのでうまく読めず、帰りの飛行機で読みきりました。

以下、本と旅が重なった部分です。サブタイトル、青枠は引用です。

鉄の定規を削って尖らせた定規刀を学生鞄に忍ばせる

定規刀なら警察に調べられたとき、あくまで文房具だとシラを切りとおせるのだ。
日本のビー・バップ・ハイスクールのようなつっぱり時代が台湾にもあったようです。
海外が舞台の小説だと、文字からイメージを頭の中で変換します。ヨーロッパとかアフリカ話だと簡単に白人、黒人とイメージが作れるのですが、アジアの話は意外に難しかったりします。
フィリピン人、中国人、韓国人と出てきても細部のイメージ変えるの難しいですよね。
台湾に行く前のイメージは、台湾ツッパリ時代を「ろくでなしブルース」で変換してましたが、台湾について人々の顔を見て、少しずつイメージを台湾版に変えていきました。
食べ物の描写、音楽、匂い、などを現実から取り入れ小説に落とし込んでいく作業が楽しかった。

ベンツは後部座席からケツを出していた

わたしは目をこすった。その車の後部座席の窓から突き出ているのは、わたしの見間違いでなければ、丸々とした人の尻だった。
一応この話は殺人ミステリーなんですが、「笑い」の要素がところどころにあります。小説で笑うのはなかなかなくて、それが何回も続くのは驚きです。

涙はつぎからつぎへと頬を流れ落ち、わたしを困惑させた

きっとカルシウムを高温で熱したときにおこる化学変化なんだろうと考えて、またしても泣くタイミングを逸してしまった。
物語は中盤、主人公が祖父の死を受け入れ涙を流す場面になります。この主人公のような体験は私にもあって、追体験をしました。以下は私の体験です。
昔祖父が亡くなった時、1週間ほど泣けなくて俺はなんて白状もんなんだと落ち込んだ時がありました。
葬式、祖父の話の時などはこの主人公と同じように変に俯瞰して見えてしまいつっこみや意見を言っている自分。
「兄ちゃん、弟泣いてるな」
「明日の宿題あったけかな」
「早く会合みたいなの終わってゲームしたいな」
とか。
ただ、1週間ほどして祖父が作ってくれた木刀の鞘を見た瞬間、思い出が鞘から腕に、頭に怒涛の勢いで入って号泣した記憶があります。
モノに思い出は宿って喋りかけてくるのかもしれませんね。
そんなことを思い出した章でした。

ナチス統治時代を懐かしんでいるようなものなのかもしれません

日本統治時代のすべてがよかったなどと言うつもりは毛頭ありません。ですが、わたしたちのグループはみんな多かれ少なかれ日本人にたすけられた経験があるんですよ。
この写真の方は旅行中話しかけてきたおじいちゃんで年齢は80歳です。
日本語を母語のように操ってました。台湾≒旅行みたいな図式で語られていますが、日本との歴史的なつながりが強いのも事実としてあります。
日本統治→国民党→現代の台湾
歴史を学ぶということは、未来を作るということです。今は今だけど、こういう性格の彼女を形作った要因は何だろうか?みたいな。
これを知っておくとケンカしても仲直りできます(自戒も込めて)

叫んでも良い時間

昼間さんざんいたぶられた鬱憤を晴らすべく、わたしたちは毎日、宿舎で、便所でだれもいない運動場の片隅で泣き叫んだ。意地悪な先輩の名前を連呼し、考えつくかぎりの悪口雑言で罵倒した。
台湾の屋台でこの章を読みながら笑い転げました。店員もあまりも私が笑うので、何を読んでいるのか不審そうな顔でこちらをちらちら。
私は私で、台湾の夜の繁華街の人の群れを見ながら、この人は軍役に出たのだろうかなどを考えながら台湾油飯をつまみにビールを飲みました。

飛刀某に真実なし。これがわたしの飾らない感想である。

だが、ナイフは上手いぞ。むかしは飛刀小馬と呼ばれたもんよ。ナイフを投げて20メートル先のトカゲに命中させたこともあるぞ
今回の台湾ではいわゆるガイドブックに載っている「安心・安全・楽しい」観光地を巡りました。
見えてない台湾にはスリルや危険や冒険があるだろうし、そこに入らなくても狭間の世界を垣間見ると人間的にも成長できる気がしてます。
1日目の夜、一人でぶらぶらフラついていたら台湾人の男達が吸い寄せられている路地がありました。繁華街からは離れ、かなり奥まったところです。
何の気無しに入ってみると、その路地にはたくさんの女性が並んで客引きしています。
客引きの声をBGMに路地を進んでいくと、もっと暗い路地に、刺青が入った屈強な男どもが賭け事に熱中してました。
怒号、破顔、禍々しい雰囲気
私の彼岸への旅はここで終わり。
妻子の待つ西門のホテルへ踵を返しました。境界線を知っておくと、その境界線を超えないよう、陣地を守ることができる。
「家族旅行」と「小説の旅」での「台湾旅行」
30代でもいい経験ができました。また行きます!
再見!!
タイトルとURLをコピーしました