地域おこし協力隊に必要な考え方【経験から学んだ6つのこと】

地域おこし協力隊

先日こんなツィートをしました。

地域おこし協力隊で必要な考え方

・期限を決めた地域探し
・期待しないマインド
・目的に合わせた行動
・1年目楽しむ、2年目試す、3年目絞る
・一に先手、二に手数、三に逃げ
・信用の貯金

3年の経験で学んだことです。

3年間の活動から学んだ考え方です。最初から指針にしていたのは「期待しない」くらいで、後は途中から思ったものもありましたし、振り返ってみての考えだったり、相談を受けてできた格言もあります。

この考え方自体、かなり短くしたセンテンスなので補足を入れて解説します。

期限を決めた地域探し

協力隊あるあるの一つに「地域によっての成功・失敗神話」があります。活動経費の使い道、担当者との関係、活動範囲、町のキーマンとの関係etc・・・。最初の地域選定の際には【地域おこし協力隊で避けるべき自治体】などの視点で見てみることも有効です。

このあたりを足切りポイントにしつつ、期限を設けて応募場所を選定するのをおすすめします。完璧な地域なんてないし、そもそも入らないとわからない部分が多いし、協力隊の能力によって良い面、悪い面は増減しますし、このポイントで選んだ地域は「本当に行きたい地域なの?」というところもありますし。

期限内に見つかる地域がその人との「縁」なのかなと。

ちなみに私がいる香春町は協力隊を導入してなかったので、上のような足切りポイントはありませんでした。私自身は0から作れる楽しさが決め手の一つだったように思います。

期待しないマインドが必要

協力隊、行政、地域の人、それぞれが「期待」を持ちすぎるとうまくいかないのかなと。

この考えを協力隊員のみにあてはめると、田舎生活が楽しみすぎる、地域の人が自分を求めている、今までの生活をリセットして新しい人生が始まる・・・と期待しすぎている人が多いと感じます。これは募集でそう見せている部分もあるので一概に協力隊側が悪いとは言えません。

ですが、「期待させる要因」を改善することは不可能に近いので、それだったらマインドとして自分が「期待しない」。いや、「期待しすぎない」を持っていた方がいいと思います。

期待を持つな、とここまで言うのは、「人は期待が崩れた時に失望に代わりそのもの自体を憎む」からです。協力隊員でそのダークサイドに落ち込んだ人も知っています。遠く近似の例を出すならば、幽遊白書の仙水忍やスター・ウォーズのダース・ベイダーとかですかね。

目的に合わせた行動

地域や能力、ミッションにより全ての協力隊が同じ行動や指針を持つのは難しいです。

そもそも協力隊制度とは、「地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図ることで、意欲ある都市住民のニーズに応えながら、地域力の維持・強化を図っていくことを目的」としています。

参考記事:「地域おこし協力隊とは

行政や地域の人たちへの説明もここをベースに行われているかと思います。ただ、色々な協力隊がいるのも事実ですし、協力隊になる理由はそれぞれなので自分にとっての地域おこし協力隊の行動指針を決めていくことが大事です。※それを発表するかしないかは置いといて

起業する人、就職する人、別の地域に行く人、結婚する人、、、。制度を理解した上で制度をどう自分の人生とマッチングさせるかを考えて逆算して行動指針を作りましょう

例えば、地域で起業を予定している人はより多く集会や活動などに積極的に参加して人脈を作る、とか。

例えば、ステップの一つとして捉えている人は、任期中に誇れる実績を作るために動くとか。

もちろん、制度の本質通りに動くこともいいと思います。自分で考えてそれを選んでいるのなら。

私自身の考えとしては、「地域に何の刺激もない」状態を避けるべきだと思っています。誰かの圧倒的なリーダーシップで引っ張っていくよりも、動機はどうであれ小さな刺激を起こし続けうねりを作ることが「地域おこし」につながるという考えです。

個人の考えなので異論、反論あるのはもちろんです。

参考記事:「刺激→議論→行動。そこまでいけば自然といい循環の町になる。」

1年目楽しむ、2年目試す、3年目絞る

とは言え制度から行動指針を見出す方法は有効ですし、高校の3年間なんかは受験や就職を念頭に逆算してカリキュラムを組んでいます。そこで一般的な協力隊員の「それぞれの年度でのテーマ」を考えました。

参考記事:「3年間の協力隊生活で目指すゴールとそれに伴うロードマップ

1年目「新しい生活に慣れつつ楽しむ」。生活に楽しさを見つけないともっといい給料や条件を提示させられたらそっちに行きたくなります。慣れることで楽しさが見えてきます。

参考記事:「イスさえあれば、地球のどこでも絶好の飲みポイント!「チェアリング」

2年目「色々試す」。遊び、企画、複業、任期後の仕事など失敗前提でどんどん試せばいいかと。失敗からの学びは任期後活きますし、思い込みが間違っていることがわかったり、自分の天職が見つかるかもしれません。2年目は積極的に試す時期。

3年目「やることを絞る」。特に任期終了後の生活を考えないといけないので「キャッシュを稼ぐ」ことに力を入れていくのがいいと思います。地域おこし活動よりも優先してキャッシュを稼いでいいかと。稼げれば定住しますし、定住すれば地域の力は下がりません。なので、周りの人たちも協力隊に受験勉強させる期間だと思ってあたたかくサポートしてあげてください。

参考記事カテゴリー:「不動産屋を開業するまで

こんな事を言ってますが私はあまりできませんでした。私は3年目も「試す」をひたすら続けていました。なぜなら楽しかったから。楽しければ別にいいんです。

一に先手、二に手数、三に逃げ by斎藤一

今回これが一番言いたかったことです。これは伝説の人斬り、新撰組三番隊隊長「斎藤一」が大事にしていた勝つための格言です。いや、むしろ負けないための戦い方かもしれません。

斎藤一

相手よりも早く攻撃することが一番で、次に相手よりも手数多く攻める。勝てない相手だとしたらすぐに逃げる。逃げて命があればリベンジできますし、悪かった部分を改善し次の勝利につなげられます。みたいなことを多分言っています。

この考え方は、全ての勝負事にあてはまるなと、もちろん地域おこし協力隊の活動指針にもあてはまると思っています。なぜなら、協力隊が相手にする地域はかなり強敵だからです。人口減少地域では何かやれば成功するという次元ではありません。地域おこしにせよ、仕事づくりにせよ、かなり強い相手なので無方針でいくとサクッとやられます。

協力隊でいう先手とはこれすなわち、「誰よりも先に手を付けること」かと。新しい技術を導入したり、出なかった意見を試してみたりと。先手を打つことで宣伝インパクトがあったり、挑戦者の気概を周囲にも与えます。現実全てに新しい方法を試すのは難しいですが、この考えは常に持っておくのがいいかと思います。

協力隊でいう手数とはこれすなわち、「あんまり理性で考えずどんどんチャレンジすること」かと。可能性が低くても、仲間が少なくても、不恰好でもいいから試す。試すことで人脈が広がりノウハウが貯まります。意外と想定外があたったりするもんです。

協力隊でいう逃げとはこれすなわち、「逃げられる規模感で物事を行うこと」かと。ビックプロジェクトで一発逆転はかっこいいし、憧れるんですが、そもそもの前提として、「都会のビジネスモデルが活用しづらい人口減少地域での活動」なんです。難易度が高いんですね。難易度が高いから全身全霊で当たれというのもわかりますし、難易度が高いからこそ何度もチャレンジしよう、とも言えます。斎藤一は後者です。

実例は出しづらいんですがけっこう多いです。こういった状況。企画や複業、人間関係でもあります。

大事なことなのでもう一度言いますが、負け=死という状況で生まれた「勝負に勝つための究極の戦略」が先手、手数、逃げ、なので協力隊の活動(地域おこし、仕事づくり)にも応用して間違いということはないでしょう。

参考記事:「壬生義士伝と斎藤一について

信用の貯金

長くなってきましたので最後はサクッと補足。

ラストの「信用の貯金」なんですが、最終的には稼がないといけないので行動に対しての対価を得ないといけません。ですが最初から稼ぐという立ち位置を強調しすぎるのもどうかと。このスタンスを明確に打ち出せば打ち出すほど人は近寄りませんし、ほとんど人脈がないところで仕事を受けるのも難しいと思います。

お試し期間を経て人となりも仕事のレベルもわかるので最初のうちはボランティアじゃないですが、「信用を貯金」するという考えでいくのをおすすめします。信用の貯金は数値化できないんですが、「SNS投稿のシェア数」、「クラウドファンディング」や「口コミ」や「贈り物の数」でその一端を垣間見れるような気がしています。

一つの指針としては1年目、2年目はある程度「信用貯金」と割り切るのがいいんじゃないかと。もちろんこれは仕事内容で変わってきますので一般論ではないです。例えば、地域の人をお客にする仕事の場合は大変有効です。信用度が高いと一番近くにいる行政側の口コミで地域の人にも伝わっていく場合もあるだろうし。

不動産業なんかは「地域の空き家」を紹介するのでまさに信用貯金が必要なんですよね。その点、私の場合あまり貯めれてなかったかも・・・。

あぁ戻れるものなら1年目に戻りたい!!

まとめ

さくっと解説するつもりが気づけば4,000字を超えてました。

今回は「地域おこし協力隊に必要な考え方【経験から学んだ6つのこと】」の紹介でした。もっと本音で書きたい部分もあるんですが、変な伝わり方をしてもどうかと思うのでやんわりした表現になった部分はご了承ください。

このブログの「地域おこし協力隊カテゴリー」でも経験談や考え方などをまとめています。

地域おこし協力隊に関する講演やコンサル依頼などありましたらお気軽にご相談ください!

それでは!

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