鳥獣被害をどうにかしたい【赤外線ドローン活用】

「筑豊」地域の生活

こんにちは。香春町移住コーディネーターの手島です。

ドローンを飛ばす不動産屋、として福岡県は香春町で不動産業を営んでいます。本業のかたわら、ドローン空撮では点検分野を中心に不動産×ドローンという新ジャンルを開拓中。町から業務委託を受け「香春町移住コーディネーター」として移住や空き家問題に取り組んでいます。

今回は鳥獣問題について話します。農業の周りで何が起きているのか、その解決方法としてドローン活用についてまとめていきます。※今回使用する画像は全てイメージです

そもそも鳥獣問題はこのように定義されます。

野生鳥獣による農林水産業等への被害のこと。

農業被害は、1940年代後半から1980年代後半までスズメ、カラス、ヒヨドリ、ムクドリなどの鳥害が多く、獣害は山間地などで散発的に報告されていた程度だった。しかし、近年はイノシシ、ニホンザル、ニホンジカなどによる被害が全国規模で発生し、山間地に留まらず平野部にも被害が拡大している。

また近年は、マグースやハクビシンなど移入種による被害も増えつつある。林業被害はカモシカ、ニホンジカ、ツキノワグマ、ノウサギ、ノネズミなどによる食害、角こすりなど。

クマ類の人身被害や恐怖感を与える精神的被害も問題。

これらの背景には、開発の進行による野生動物の生息地の分断・縮小や、中山間地域の衰弱に伴う森林や農地の荒廃など環境変化に伴う影響が大きい。

環境用語集 鳥獣被害」より

日本全体の鳥獣被害額は年々下がっているものの、全体として164億円になります。

野生鳥獣による農作物被害の推移(農林水産省)

県別の被害額で見ると、福岡県は6億5千万になり、香春町ではだいたい1000万円あたりの鳥獣被害額になります。

野生鳥獣による都道府県別農作物被害状況(農林水産省)

手島
手島

香春町役場の産業振興課に担当者さん!色々教えていただいてありがとうございます!

今回は細かい数字を追うことが目的ではなく、全体と一地方自治体に落とし込んだ際にどの程度の規模感になるかを掴んでもらいたいのが目的です。

実際、年々被害額が下がってきている要因だったり、県別被害額では圧倒的に北海道が被害にあってたり、香春町の被害では特徴的な猿が出てきたりと各事象のつっこみはつきることはありません。

一応香春町の県だけ補足しておくと、

・被害のカテゴリーは2つあって、一つは森林農作物(正式名称?)と、農作物がある。

・森林農作物はシイタケ、タケノコなどの森で作る作物。畑はこれに含まれない被害額は136万くらい。

・農作物は933万くらいの被害額。

・香春町の特徴としては猿が出てくる。香春町〜北九州南あたりは猿が出る。被害額は156万円くらい。大豆などを食べたり、一口かじって捨てたりする。

ということになります。さて、前置きが長くなりましたが、このような鳥獣被害を減らすためにドローンを活用していこう!というのが今回の趣旨になります。

・地方移住で農業をやってみたい人

・鳥獣被害に困っている方

・鳥獣被害のドローン活用について知りたい方

に届くようにまとめていきます。

目次

赤外線ドローンが解決の鍵になる

鳥獣被害をなくそうと考えた際の極論は種の絶滅だと思います。逆に絶滅させなかったら、被害額は減ってもゼロにはならないし、鳥獣被害の撲滅にはつながりません。

・・・ただ、これは暴論なのは自分でもわかっています。これを是としてしまうと、恐ろしい未来や副作用があるのは誰だって想像つきます。

ということで、基準をどこに置くかですが、被害額を減らすというのを目的にします。

被害額を減らす方法はたくさんあって、ハンターに獣害駆除してもらう、防護ネットをはる、罠をしかける・・・などの方法を各地域取り組んでいます。

そこで提案したいのが「赤外線ドローンを活用して鳥獣被害を減らす」方法です。

赤外線ドローンを使う3つの理由

では、赤外線ドローンがどのように役に立つのかの理由を事例をもとに説明していきます。

理由①生態調査に使える

赤外線ドローンは熱認識ができるドローンになります。通常ドローンを飛ばす際には視界がはっきり見える日中に飛ばすのですが、赤外線で熱反応を見れるので夜飛ばすことが可能になります。イノシシなどは夜間活動しますので生態調査でまずは獣害を認識することができます。

『より市街地に近い多摩川河川敷までイノシシが出てきているかどうか?」を検証するために、赤外線カメラを搭載したドローンを使い、再度確認調査を行いました。

〜中略〜

※赤外線カメラの設定は、相対的に温度の高いものが黒く表示される設定としています。
・・・さすがに、簡単には見つかりませんね・・・しばらく探し続けます。
国道16号線の橋の近くで、少し小さな動く熱源を発見!

続・イノシシの夜間行動を観察する方法とは? ~赤外線カメラを搭載したドローンで多摩川の河川敷を探ってみた編~」より

このブログでは赤外線ドローンを使って住宅地近くにどれだけのイノシシがいるかを調べています。いつ、どのように、何匹きているのかなどをしっかり把握するために赤外線ドローンは使えます。

また、熱反応がわかるということは、箱罠などの見回りにドローンを活用することもできます。設置場所にさっと飛ばしてかかっているかかかってないかを確認。熱反応があれば実際に現地に向かうという方法が取れます。

理由②音で威嚇

次にドローンそのものを認識させてびびらすという方法があります。それがこちら。

これまでイノシシの追い払い機器として、音、光やトウガラシに含まれるカプサイシンなどの忌避剤があった。しかし、どれもイノシシが慣れてしまうことから、効果的な追い払い対策とはなっていない。


飛行するドローンは存在そのものよりも、「(飛行する)音が近づいて来る」ことに警戒して逃げています。これは人間同様本能的な反応です。
今年度はAIで画像認証させた無人で自律飛行のドローンが逃げるイノシシに何度も接近することで、さらに追い払い効果を高める試験を実施します。

ドローンによる害獣追い払い」より

つっこみどころはありますが、ドローン自体はイノシシの上空から威嚇できるので対面して戦うわけではありません。だから壊れない。

理由③超音波で撃退

畑に来なくなれば被害額は下がるので、少し先の未来ですが、このような使い方もできます。この場合、赤外線ドローンというよりも新しいシステムですね。ぜひリンク先のニュース記事をみていただければ。

ドローンを使ってデータをとる → AIによって動物の行動パターンがわかる → 動物が来た際は超音波を出して畑に近寄らないようさせる

動物が来た際にドローンを自動飛行させるようにプログラミングしておけば寝ずの番で鈴がなったときにドローンを飛ばすなどしなくても大丈夫です(とはいえ、少し先の未来ですよ)

ということで、ドローンを活用する理由を3つあげてみました。まとめると・・・

赤外線カメラによっての夜間の調査が可能、見回りをドローンによって代替、行動パターンや超音波で追い払うことが可能になります。

まずは調査から始めてみます

実際に私が使っているドローンを用いて調査をする計画を立てています。

調査に協力してもらうのは、香春町に移住してきた安東さんに依頼しました。彼自身が獣害が多い地域に住んでいて、家庭菜園での被害も受けています。狩猟免許も保持しているのでそちらの観点の考察もできます。

以前、ロケットストーブのイベント講師をしてもらいました!

随時報告記事を書いていきます!

ドローン活用の課題

メリットが多いドローン活用ですが、調べていくと課題もぼんやり見えてきます。

・夜間の操縦が難易度上がる

・キャッシュポイントをどこで作るか

・課題全体を解決する方法になるのか

・超音波などはもう少し先の未来

実際に動かしてみるともっと課題が出てくるでしょう。

まとめ

メリットと課題を見つけるために香春町でこの実証実験を行ってみます(個人で勝手にやりますので)。

移住者が獣害被害に悩んでいるのを聞いての解決策ですので、これで効果があれば農業ができる地域だということになり移住者は増えるはずです。

ということで、今回は「鳥獣被害をどうにかしたい【赤外線ドローン活用】」の紹介でした。

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