行ってきました!初の協力隊全国サミット!

元城島町協力隊の宗司くんと一緒に考えた「スキル×スキル」ゲームの考案者として呼ばれました。協力隊サポートデスクの三瓶さん、ありがとうございます。まさか作った当初こんな展開になるとは予想つかなかった。
ワークショップを開催し、協力隊研修で使われ、スキルブックを作り、九州サミットで使われ、そして全国サミットに・・・。おそらく、協力隊制度も10年が経ち、OBOG含めて5000人を越す「地域おこし協力隊」に今まで以上の横のつながりや連携が求められているのでしょう。そのツールとしてスキル×スキルがピックアップされたのかと。多分。きっと。そうなのかな?

と、感慨にひたっている場合ではないので、サミット会場である東京ミッドタウンへ行ってきました!今回の記事は、サミットでのスキル×スキルがどうだったのか?を中心に、写真や動画盛りだくさんでまとめました。巻末には使った資料も公開しています。ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

地域おこし協力隊全国サミットのプログラム
協力隊全国サミットとは、全国で活躍する地域おこし協力隊員や隊員OB・OG、受け入れ自治体関係者が一同に集結!隊員によるPRタイム、隊員とOB・OGによる体験発表など隊員の生の声を聞き、地域おこし協力隊を知る機会です。今年で6回目です。
第6回はアートディレクターの北川フラム氏の基調講演を筆頭に、イベントエリアでは地域の特産品の販売・展示・活動内容の報告で盛り上がりました。
「地域おこし協力隊を誰が、どうサポートする?」というパネルディスカッションには、我らが上毛町協力隊OBの西塔さんも出演していました。私は残念ながら準備で見れませんでした・・・。
そしてパネルディスカッションと平行して、別エリアにて4つのワークショップが行われてました。テーマもばらばらで活動内容や関心が高いワークショップを選べます。その中の一つにスキル×スキルがあります。

時間が1時間45分なのでじっくりスキル×スキルをやるわけにもいかず、体験版ということで参加者同士つながり作りを重視した内容になりました。全体の雰囲気はこちらの動画で確認ください!みなさんイキイキしてますよ。
協力隊サポートデスク三瓶さん

進行は三瓶さんが担当し、私は「ゲームの背景」や「ダサかっこいいスキルをつけるメリット」をピンポイントで話しました。三瓶さんと会うのはこの日で2回目。がっつりした打ち合わせなしでしたが、その場その場で臨機応変に対応できたかなと。
※三瓶さん経歴、「ゲームの背景」、「ダサかっこいいスキルをつけるメリット」は巻末に記載

ゲームの雰囲気
6人がけで座ってもらって13グループできました。同じ地域の班もありましたし、ばらばらで作られたグループもありました。事前にグループで自己紹介が行われていたり、アイスブレイクで少し打ち解けたりと、場は温まっていた印象です。

スキルの棚卸し、ダサかっこいいスキル名をつけ、カードを記入しスタート。このあたりは人により記入スピードにばらつきがあります。ある程度の時間圧力をかけて記入してもらうんですが、真剣な空気は伝播し会場が静寂に包まれる場面もありました。



カード記入が終わり実際にゲームができた時間は30分弱。これほんとに短いんです。普通だったらルールを把握するだけで終わるような時間なんですが、グループの発表まで持っていけてました。おそるべし協力隊のワークショップ感度。







九州サミットでやったことのあるメンバーも参加してくれていて、うまく舵取りをしつつグループ内でまわしていました。
グループ発表
各グループで盛り上がったアイデアなどを完結に説明。このあたりは写真プラス動画を見てもらう方が雰囲気がわかるかもです。スキル名で笑いが起こったり、刀鍛冶や測量などグループ固有のスキルに驚きの声が上がっていました。プロジェクト名も凝ったものが多かった。




ゲーム考案者のひとりごと

私自身は写真撮ったり、マイク回したりでウロチョロしていました。たまにグループの中に書かれていることを覗き込んだり。なので、アイデア自体にアドバイスや意見があるわけでないんですが、全体を見ていて思ったことを書きます。

スキル×スキルゲームの特徴は
・自分の能力を見つめ直す
・アイデア出し
・モノの見方
・ないものではなくあるもので作る
あたりだと思っています。モノの見方なんかは自分のスキルを題材に他の人はどう思うのか?これはなかなか得難い経験で、一つの事柄に多角的な視点をもつことは町おこしにも人生にも役立ちます。人はつれてこれなくても、モノの見方や考え方は流用可能でそういったソフト面からのアプローチも今後重要になってくるはずです。
地域を動かす大きなプロジェクトももとをただせば、1×1の掛け合わせから始まっています。その掛け合わせの法則(利害調整、組み合わせ方)をスキル×スキルでつかんでもらえば、大きなプロジェクトも恐るるに足らず、複数のプレイヤーや背景の調整に他ならないなと気づくことができるはずです。

こんなことを考えながら写真を撮ってました!うそです!まとめながら考えました。
ワークショップで使ったスライド(手島担当部分の下書き)
ということで、使ったスライドを公開します。スライド下に書かれている文章は私のパート部分でこんなことをしゃべろうかなと思いながらメモしたものです。実際に聞いてくれた方はあれ?こんなこと言ってなかったぞ、とかもあるかと思います。
本番はこれに三瓶さんの流れるような進行が入ってましたので。さて、それではご覧ください。





スキル×スキルとは何か?これを考案者の私から説明します。
端的に言うと、自分の能力をカード化して、楽しみながら、つながりや仕事づくりができるゲームになります。2年前に福岡県の協力隊で集まって試して、それからワークショップを重ね、協力隊の研修で使われてきました。協力隊だけではなく社会人グループやシニア層の開催実績があります。とはいえ、ゲームを考えた背景は「地域おこし協力隊」なのでやっぱりそこで使われることが多いです。

次にゲームを考案者です。
(2人の紹介)
2人の紹介。発端はこの宗さんが作ったカフェUNIを訪れる際に、近隣の協力隊も誘おう、だったら何か楽しいだけじゃなく役にたつことがしたい、ところかがゲームを考えるきっかけになりました。

私自身3年間の活動の中で力を入れたことが、他地域の協力隊との連携でした。福岡県の協力隊で新聞部を作り制度を知ってもらうようつとめたり、イベント企画なんかで他地域の協力隊と交流して色々話を聞いてました。
建設的な話から、愚痴っぽい話。同情するような話から、そりゃ自分が悪いよという話。ゲームを作る背景にそういった部分を盛り込みたいねと宗さんと話していました。

これは一例ですし、隊員によって課題はバラバラなんですが、こんな話が多かったように思います。一人配属で相談できる相手がいませんとか
スキルを使えてないとか。これとか協力隊は特徴を持った人が多いと思うんですよ。例えば、海外経験者とかも多い印象があって、私もメキシコに3年間いたんで少しスペイン語使えるんですけど、空き家バンクの運営にスペイン語はいらないわけです。使えてない、というかそもそも知られてないスキルは多いです。印象深い人とかだと、アフリカンダンスを踊れる人とか、ロボット工学を学んだ人とか、イーロンマスクと友達とか、単体のスキルだと活用しづらいけど組み合わせれば何か生まれそうなんですよね。
あとは、卒業後の仕事不安ですね。だいたい2年目終わりくらいから意識しだして焦り出すんですよね。制度がきれる以上これは共通の強い課題ですよね。
あとこれ、これに宗さんと僕はうなづきあったんですけど、ワークショップのもやもやですよ。協力隊ってワークショップ多いんですけど、題材が町の未来とか3年間のロードマップとか、新しいビジネスプランとか結構大きい話になりがちなんですよ。チームで考えるという特性上、答えも納得感のある無難なものや正論なものになったり、そもそもの僕と宗さんの出会いも、何かのワークショップで一緒になってそれが微妙でそこで話して盛り上がったところが仲が良くなるきっかけでもあったわけです。
なので、仕事づくりを目的に、自分の課題を題材に、カードゲームで楽しく遊ぼうと作りました。楽しく遊べば結果的に仲良くなるよ。というところですね。

スキル×スキルの最大の特徴は、「ダサかっこいい必殺技」をつけることです。ですから、スキルブックにもその部分をワークを盛り込んでいます。
ださかっこいい必殺技は男が好きな要素かと思っていたんですが、協力隊だけじゃなく、職業や女性やシニアなどに関係なくみなさん楽しんでいます。
一説によると、日本には10万以上の必殺技があるらしく世界でも類をみない必殺技大国らしいです。なぜならば、日本には「言霊信仰」が脈々と息づいていて、昔から名前をつけたり言葉を大事にする国民性があったから必殺技が増えていったそうです。
話がそれましたが、このださかっこいい必殺技をつけるメリットがこちらです。





まとめ
今回は、「【スキル×スキル】第6回地域おこし協力隊全国サミットにて開催!!【スライド公開】」の紹介でした。
これからもスキル×スキルゲームはどんどん開催していきますし、やりたいという人はご相談ください!協力隊全体研修や各自治体協力隊のチームビルド、任期中の複業やなりわい作りなどに活用できます。
最後に参加者のみなさん、関係者のみなさんありがとうございました!
さようなら!