こんにちは。香春町移住コーディネーターの手島です。
香春町に移住して4年。元地域おこし協力隊として活動後、地域に根ざす不動産屋、手島不動産を開業しました。
前回、「【移住先での住まい】条件によるが最初から空き家はおすすめしない」という記事を紹介しました。
これを読むとなかなか空き家での生活は難しいと思うかもしれませんが、こういった面があるのも事実です。ただ、空き家に住むことはコストの他にメリットがあります。
今回はそんな「空き家で叶える理想の暮らし」を、85名の空き家サポートをしてきた手島が実体験をもとに執筆していきます。
・空き家住まいに興味がある人
・空き家にメリットはないなと思っている人
・理想の暮らしを叶えたい人
に伝わるよう書いていきます。

目次
空き家で理想の暮らしを目指そう
空き家で理想の暮らしを目指そう!と声を大にして言ってますが、まずは空き家に住む一般的なメリットを確認しましょう。

自分で1から建てるよりも安い
日本の空き家問題はかなり深刻で現在840万超の空き家があるそうです。その空き家を変えば新築で建てるよりも安い可能性が高いです。建物を自由に設計できないデメリットはあるものの、コスト面でいうとかなりの開きがあります。
その家の文化を引き継げる
庭などは大家さんの好みに作られているケースが多いです。自分では作らないけれど、理解して使ってみることでの新しい発見があります。次の実体験で詳しく書きますね。
自分で家を作っていく
空き家の中には「DIY可能」物件があります。「手入れしてない状態で引き渡すので、家賃は下げます、でも自由にリフォームしていいよ」という物件です。こういった空き家の中身をどんどん自分流に変えていくことができます。
空き家で理想の生活をするためには上記3つのアプローチ方法があります。では次にその理由をみていきましょう。
生活のコストを見直し、新たな発見や作ることを楽しめる
空き家に入ることで生活のコストを見直しでき、空き家からの学びやDIYで作ることを楽しめます。
住まいのコストを見直しする理由
極論を言うと、生活費を稼ぐためにそれに見合った仕事、仕事時間を選んでいるとも言えます。住居にかかる費用を下げられたのなら、その分を稼ぐ必要がなくなり時間があまります。その時間を好きなことに費やせたなら・・・幸福度は上がります。例えば東京で10万の家賃で暮らすのと、田舎で3万円で暮らすのでは、120万円と36万円の差があります。差額84万分多く働かないといけません。
そんなにシンプルじゃないよとも言われますが、基本的に理想の暮らしをしようと思ったら、まずはコストを下げる方法を多くの人がとっています。
新たな発見
自分の好みじゃない。と断じることは簡単ですが、やっぱり歴史ある建物や物件にはそれが醸し出す文化や歴史があります。それは経験してないといいとも思えないものです。10年後ならどうか。自分の文化レベルが上がると見えてくるものもあります。

DIYで自分の暮らしを作っていく
DIYで家を改修していくのはコスト面はもちろんですが、別の側面もあります。業者に頼めば1週間で終わるところを2ヶ月、3ヶ月もかけて自分で作る。失敗もかなりするし、材料も無駄にするかもしれません。でも、時を経て出来上がったモノは言葉ではいい尽くせない感動があります。
「手がかかるから可愛い」という言葉がありますがDIYも同じで、モノを作る時間に色々な思いも込めて作っているから愛着がわくのでしょう。

庭と漆喰と畳がある家

ここで一つ実例を。
私が借りている家は「新たな発見」がある家です。庭師さんの家だったので庭園はかなり広く、家の中は漆喰の白で統一。畳の部屋も多いです。
最初に借りようかと思った時に、「かなり手がかかりそうだな・・・漆喰の白も子供が落書きしたらどうだろう・・・畳も怖いな・・・」と特徴をデメリットとして捉えました。
ただし住んでみると意外に大変ではなく、庭の手入れを自分の趣味としてコツコツ覚えようと思いましたし、漆喰が汚さないのをしっかり子供に伝えられてますし、畳で寝転がることはフローリングよりも全然気持ちがいいと思いました(だからフローリングにしなくていい)。
私自身、これが理想の生活だ!と思い込む方ではないので、家に自分の生活を合わせていこうと思います。漆喰や畳がいいのは歴史が証明していますし。
もし仮に、こういった特徴がある家じゃなかった場合、例えば築30年くらいの一般的な戸建てだった場合は内装をがんがんDIYして理想の生活を追求したでしょう。
住まいの形は様々
空き家のメリットばかり伝えていますが、住み方という面で見るとこれがベストな答えだとは言えません。都会暮らし、マンション、親と同居、新築、それぞれメリットとデメリットがあります。
ですから、他の住まいの形を下げて空き家を上げる気はありません。どれも違ってどれもいい。その住んでいる人が明確にこのすみ方が理想だと思っているのであればどれも正解です。

まとめ
色々な住まいがある中、空き家を選ぼうとする人は「住居のコストを見直し、新たな発見や作ることを楽しむ」という言葉に刺さる人かと思います。
どれか一面に刺さる人だと、コストだけ見て空き家を選ぶと不具合が出た時に後悔しますし、特徴がある家を自分好みにしようと思うと莫大なコストがかかったり、作ることが苦手なのに作ろうとして大変になる、などがおきます。
「住居のコストを見直し、新たな発見や作ることを楽しむ」ことが自分にあるか確認し、目当ての空き家がどのタイプの家なのか考えましょう。
移住・空き家相談お待ちしています。
今回は、「【移住の住まい】空き家で理想の暮らしを目指そう」の紹介でした。
読んでいただいてありがとうございます。