空き家の片付けの方法とアドバイス【空き家バンク担当歴3年】

【特集・連載】

こんにちは。手島順也です。

「ドローンを飛ばす不動産屋」として福岡県香春町で不動産業を営んでいます。本業のかたわら、空撮、イベント企画、町から委託を受け「移住コーディネーター」として移住や空き家活用に取り組んでいます。

今回は、空き家相談で一番多い、「空き家の片付けをどうすればいいのか?」を取り上げたいと思います。

途中から読む

家財の片付けに苦労する理由

空き家活用の1歩目が家財の片付けになります。

片付けることで改修箇所がわかったり、貸し出せたり、撤去もしやすくなります。なによりも、片付けという行為を通じて、親族内で空き家の方向性を話せますのでまず取り掛かってもらいたいところです。

家財をそのまま残して次の人に使ってもらいたいという大家さんの思いもありますが、残念ながらあまり喜ばれません。理由は、借りる方としても家財は持っていることが多く、大家さん以上に不必要になってしまうことが多いからです。片付けの費用、時間などのも追加でかかります。

片付けが進まない理由はケースバイケースですがこんな意見が多いです。

・思い出が多すぎて進まない

・親族間で誰主導で行うか、費用はどうするか

・自分たちでやるか業者に頼むか

・緊急事項ではない

赤字の部分は言い換えると費用になってきます。実際、ドライに片付けを行おうと思うと業者さんに頼んで一気に片付けてもらう方法があります。トラックの台数次第ですが30万以内で1日です。

これを自分たちでやろうとすると思った以上に時間がかかってしまいます。

空き家片付けと活用は並行して行う

空き家相談士として相談を受けた場合、片付けと活用は並行して行った方がいいとアドバイスしています。

時間はかかると想定して同時進行で進め出すのがいいかと。

何はともあれ動きだすこと。空き家再生も小さなことから始めないといけません。それが片付けだと思います。親族間で調整して片付けをしながら、どういった方法がいいかを話し合う。

以前も壊すつもりの空き家がありましたが、片付けを共同で行い話し合ったあとで方針転換となりました。結果、リフォームをして貸し出したという事例もあります。

ここでしっかり役割分担ないし、責任の所在や意見を出して方向性を決めておかないと遺恨を残す形になって、後々の親族間トラブルを産むケースがあります。

空き家には建物内に家財や貴重品を置かないことが基本

先ほども少し述べましたが、空き家には建物内に家財や貴重品を置かないことが基本になります。家の劣化ポイントがわかり、リフォームの見積もりが立てやすくなる、お客が決まれば掃除→入居とスムーズにいくなどが理由です。

何もない方が結果的にスムーズになるので、一旦片付けをしようと決心されたら0に戻すことをゴールにしてください。

家財処理の作業フロー

家財処理の作業フローです。大きな流れを掴んでください。

①所有者による家財の撤去(必要な家財や貴重品などを回収)

②買取業者による家財の買い取り(家財を買い取ってもらう)

③不要家財の仕分け(処分のため仕分ける)

④廃棄物の搬出

おすすめは「最初に全体の片付けの見積もりをしてもらう」

家財処理の作業フローを参考に家の状況や費用、親族間での役割分担を考慮して、オリジナルのフローを作ります。そして付け加えるならば、最初に全体片付けの見積もりをしてもらうことがよいかと。

片付け費用は30万円以内と書きましたが、会社、荷物の量、家の場所(大型トラックが入れない)、繁忙期、などで変わってきます。ですから、一番多い最初の状態で見積もりをかけて親族間で協議し、そこからどこまで片付けるかのラインを決めた方がいいかと思います。

注意点は思った以上に、片付けても荷物は減らないです。タンスなどの大物を片付けないとトラックの台数は減らないので注意です。

以前、親族総出でタンスの中の処分などで一月費やしたケースがありましたが、家財の総量的にはトラック1台分も減らなかったのであまり費用節約にならなかった例があります。

あと、業者さんとしても出してみないとトラック何台分とは言えない部分があるので、あくまで見積もりは見積もりとして参考にしておくのが望ましいです。

保管するもの

最初の片付けとして、必要なものと売却や寄付をしたほうがいいものがありますので参考にしてください。

【保管するもの】

・手帳や住所録、年賀状などは、故人と交友のあった人達に亡くなったことを連絡する際に役立つことがある。

・契約書や権利書、借用書などは、相続人にとって重要な書類

・株券、保険証書、年金手帳、預貯金通帳、印鑑などは、相続財産に関わるため、遺産分割協議と各種手続きが終了するまで処分しない

・仕事上の書類

・活用できるもの、したいもの

ちょっとでも迷ったら一応保管しておくが基本です。

売却や寄付を検討するもの

次に余力があれば売却や寄付を検討するものです。余力があればというのがポイントで、高価なもの以外はあまり高値を期待しないほうがいいと思います。

【売却や寄付を検討するもの】

・家具、家電

・ブランド品、時計、貴金属

・衣類、靴

・骨董品、絵画、掛け軸などの美術品

・書籍、CD/DVD/レコード

・食器類

香春町空き家バンクの事例で言うと、以前、亡くなった故人がコレクションしていた人形をどうするか?という相談がありました。人形の総数うん百体。日本でも有数のコレクターでした。リサイクルショップなどでは値段がつかない人形達だったので(二束三文)、結果、協会に寄付をするという形で落ち着きました。

お金は生み出さなかった事例ですが、しっかりとしたところに譲ることで故人の思いがつながったようなケースでした。

まとめ

今回は、「空き家の片付けの方法とアドバイス【空き家バンク担当歴3年】」の紹介でした。仏壇はまた次回記事にしようと思います。

空き家にまつわる質問や相談などは、空き家相談士の私までぜひご相談ください。

タイトルとURLをコピーしました